意思決定における高次認識の役割:帰納的アプローチ
【研究分野】理論経済学
【研究キーワード】
ゲーム理論 / 実験経済学 / バブル / 資産取引実験 / 情報経済学 / 国際研究者交流・フランス / 経験 / 先入観 / 帰納的ゲーム理論 / 信念改訂理論 / 情報開示 / 不可逆性 / 情報の価値 / オプション価値
【研究成果の概要】
本プロジェクトの研究成果は理論的成果と実験経済学的成果の二つに分けられる。理論的成果では(1)帰納的ゲーム理論の基礎となる動的論理の枠組みを提示した。また、主体の獲得する情報量の違いが意思決定にどのような影響を与え、社会厚生がどのように変動するかを分析した。
実験経済学的成果では、こうした理論研究の成果を資産取引実験に応用し、主体の経験・認識能力等から帰納的推論を通じて、資産取引価格をどのように予想(期待)するかに関する分析を行った。その結果、取引相手の行動に関する不確実性(戦略的不確実性)の影響が、論理能力テストで高い得点を得た被験者においてより大きくなることがわかった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)