アガンベンの哲学を反映するアメリカの詩人パーマーの作品の分析
【研究分野】英米・英語圏文学
【研究キーワード】
アメリカ / イタリア / 詩 / 哲学 / 文学 / アメリカ詩 / イタリア哲学 / パーマー / アガンベン / イタリア詩 / ダンテ
【研究成果の概要】
この研究の成果は、アメリカの詩人マイケル・パーマーの主要作品を理解する際に、イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンの言語論がもっとも有効に活用されうることを証明した点にある。アガンベンの主張によれば、言語の本質は「潜勢力」(実際に言語表現が獲得されない限りにおいてこそ最大限にまで高まる潜在的な言語の能力)の相においてのみ探知されうる。このような認識がパーマーの詩篇中においても重要な役割を果たしていることを確認した上で、この研究は詩人と哲学者の狙いがまず始原的な言語に対する私たちの感性を活性化することにあり、さらにそれによって私たちの存在の基底をめぐる探究を可能にする点にあることを立証した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)