地盤内の温度環境を考慮した物質移動―力学連成解析モデルの構築
【研究分野】地盤工学
【研究キーワード】
物質輸送係数 / 力学パラメータ / 温度依存性 / 溶質移動 / 圧密 / 温度環境 / 透水 / 溶質分散
【研究成果の概要】
熱環境変化による地盤内の物質移動・力学的特性変化把握を目指し,異なる温度環境下で圧密・物質移動試験を実施した.カオリン粘土を用いた圧密試験の結果,温度上昇により試料の圧密降伏応力・圧縮指数およびせん断剛性が増加する結果が得られ,温度上昇により土粒子間のセメンテーション作用が増加したことが理由として考えられた.物質移動特性の温度依存性については,温度上昇による透水係数および溶質拡散係数の増加が確認され,既存の予測モデルを用いて表現可能であることを示した.沖積粘土を用いた溶質移動実験の結果,温度変化が溶質分散特性に与える影響は遅延係数に比べ小さいことが分かった.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)