越水ならびに浸透による河川堤防決壊のメカニズムに関する研究
【研究分野】水工学
【研究キーワード】
河川工学 / 水工水理学 / 移動床水理学 / 河川堤防の決壊 / 粘着性土の浸食 / 洪水 / 浸食 / 粘着性材料
【研究成果の概要】
堤防を構成する「礫・砂・粘土」の比率に応じて決壊のプロセスに顕著な差が現れることを明らかにし,そのメカニズムの解明に挑みました.砂礫の間隙を埋めるほどの粘土が含有されると粘土の耐浸食性ゆえに浸食が抑制され,決壊にしにくい粘り強い堤防となります.粘土と砂に加えてある比率で礫を含有されると礫粒子間のかみ合わせによる効果が顕著に見られるようになり,堤防決壊を起こし難くなります.ある比率以上に粘土が含有されると堤体が変形を起こすようになり,礫の含有比率が大きすぎると材料全体の透水性が増し浸透による決壊を招くことになります.粘り強い堤防とするには最適な「礫・砂・粘土」の含有比率が存在すると推察されます.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)