救護施設の混在化した利用者の見守り度における新しいケア環境モデルの提案
【研究キーワード】
救護施設 / 利用者 / 生活環境 / 行動 / 過ごし方 / 作業活動 / 緊急事態宣言下 / 地域移行 / 空間構成 / 建築計画 / 環境ケアモデル
【研究成果の概要】
昨年度の研究に引き続き、新型コロナウイルス感染対策の状況と施設における現在の施設利用者の過ごし方を明らかにすることで、救護施設の施設計画から、今後のあり方を検討することを目的として調査を実施した。調査は、救護施設176施設を対象に、令和3年8月時点の施設環境に関する紙面アンケート調査を行った。有効回答数70/176施設であった。
アンケートの結果をまとめると以下のようになる。
①定員規模は「100名未満」で、利用者は「精神障害のみ」、「60代以上」が多く見られた。
②利用者の外出を「許可している」施設は54%であった。そのうち、外出に「制限あり」と答えた施設は97%であった。日課に関しては、「行事を減らした」施設が70施設中60施設と最も変更が多く、外部者の制限に関する対応が継続的に行われていた。
②COVID-19の流行に伴い、日課に変更がある施設とない施設を確認することができた。変更がある施設は、「レク活動」や「クラブ活動」など人が集まるプログラムを以前は行っていたが、流行後は「作業のみ」といった変化がみられていた。人口の多い政令指定都市に所在地を持つ施設の有無における対策差はみられなかった。
このアンケートに引き続き、利用者の過ごし方を明らかにするため、IOTに対応した行動調査を実施予定であり、具体的に調査協力を紙面にて募ったところ、1施設において具体的な同意を得ることができた。しかしながら、コロナ禍であるため、訪問して打ち合わせを行うことが難しく、調査の具体的な日時決定には至っていない。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松田 雄二 | 東京大学 | 大学院工学系研究科(工学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)