データ間スキーマを導入した「世界集落データベース」支援アプリケーションの開発
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
集落 / 住居 / 空間 / インターネット / データ間スキーマ / データベース・システム / 支援アプリケーション / 空間データベース / 共同体 / 検索アプリケーション / データベース
【研究成果の概要】
本研究は当研究室が開発している「世界集落データベース」におけるデータベースシステムの内容(コンテンツ)にあたる諸形式のデータをデータベース上で相互に関連付け、建築空間情報の取り扱いに即した要件分析を行い、膨大な量の建築空間データを合理的に利用できるための支援アプリケーションの開発と実装を目的とする。
平成13年度は建築空間データの要件分析、データ間スキーマの設計,支援アプリケーションの開発を行った。伝統的集落に関する建築空間データとして現在取り扱っている、写真、図面,地図,テキスト、および動画像に対し、電子化以後のデータ構造をそれぞれに定義する。住居の実測図に対して該当する内観写真を呼び出したり、動画像に対して集落の解説文が呼び出せるといった、データベース利用時に発生する多様な要件を整理し、その要件に対応したデータ形式の定義を行うとともに、建築空間情報の特質を考慮しデータベースの構成を再検討した。検討されたデータ間スキーマを元に、ワークステーション上で、データベース支援アプリケーションを開発した。データ間スキーマに従うことで、異なる形式のデータ間を縦横に検索・閲覧するという複雑な要求を,重層的に関連付けられた表の内部での処理に還元することができ、検索の高速化、閲覧操作の柔軟性を得ることができた。
平成14年度には作成した支援アプリケーションを実装して試験的な使用を行い、不具合などを調整してアプリケーションの開発を終えた。ただし調整の結果データスキーマ自体に若干の変更を加えることにより、さらなる性能の向上が期待されることが明らかになり、データファイルを分析して、そのために必要となる作業を検討した。
【研究代表者】