Editable Reality技術を基盤とした実世界ベースデザイン環境の構築
【研究分野】デザイン学
【研究キーワード】
Editable Reality / Virtual Reality / Mixed Reality / デザイン / CAD / リノベーション / 福祉住環境 / 実世界ベースデザイン / 形状モデリング / 設計工学 / バーチャルリアリティ / モデリング
【研究成果の概要】
本研究で提案する「実世界ベースデザイン」は,現実の工業製品や建築物を対象として,これらを仮想的に編集することで新しいデザインを生み出すためのアプローチである.ビデオ透過ディスプレイを通して見た現実世界の任意の物体(実物体)を,仮想オブジェクトと同様に自由に編集するための技術であるEditable Reality (ER)を基盤とする.
本年度は,福祉住環境のリノベーションを対象としたERシステムの実証実験を行った.住居内を複数の地点から撮影した全天球画像を用いて仮想空間内に住環境を再現し,顧客(利用者)の要求に基づいて,壁やスロープなどの実物体を対話的に編集可能にするリノベーション支援システムを開発した.このシステムを用いて,車いすを利用して生活する居住者と介護者の負担を軽減するようなリノベーションの設計提案を行った.施工業者と利用者が図面上で設計内容を検討する従来の方法と比較して,リノベーション後の生活を具体的にイメージでき,直感的かつリアリティのある設計提案を行うことが可能となった.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
道川 隆士 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 光量子工学研究センター | 上級研究員 | (Kakenデータベース) |
小林 英樹 | 大阪大学 | 工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)