建築技術に着目した地中海建築の比較研究および地中海建築情報データベースの拡充
【研究分野】建築史・意匠
【研究キーワード】
古代ギリシア建築 / 建築家 / 技術 / 設計法 / 施工法 / メッセネ / 現地調査 / 施行法
【研究成果の概要】
建築技術の研究
古代建築については、伊藤、林田がギリシア古代都市メッセネの遺跡調査について、アスクレピオス神域のストアの調査、復元を行ない、渡辺は文献を用いて、ギリシア劇場のオーケストラの舞台建物の位置決定の方法を分析した。
中世建築については、西田がフランスのシトー派の教会堂建築の平面の設計法を分析し、羽生は、ユネスコの援助で行われているルーマニアの東方教会の調査および修復に当たっており、新しい知見を得た。
近世建築については、星がイギリス18世紀1の建築家ジョン・ソーンの建築作品集をもとに作品分析を、石川は、ルネサンス時代のイタリアの教会堂建築の建築家たちについて、新しい分析を行った。
データベース
熊本大学地中海建築文献情報データベース(名称MOUSA)については、昨年度に新規購入の学術雑誌の論文約1000件について入力したので、本年度は追加登録は行なわなかった。現在の論文項目登録数は46000件で、ホームページ上で公開しており、毎日十数件のアクセスがある。以下参照。URL: http://corinth.arch.kumamoto-u.ac.jp/db/
研究協議会
研究協議会を以下のとおり、2回開催した。そのうち1回は、他からの予算を得て国際シンポジウムとした。
第1回「ギリシア古代都市メッセネ国際共同調査シンポジウム」日時:平成14年6月29日(土)9時半〜5時 場所:建築会館(東京) 参加者110人
第2回日時:平成14年12月8日(日)場所:熊本大学 参加者10人
【研究代表者】