素粒子を用いた歴史的組積造建造物の内部構造探査に基づく耐震調査
【研究分野】建築構造・材料
【研究キーワード】
歴史的建造物 / 組積造 / 非破壊調査 / 耐震 / 素粒子 / 組積造建造物 / 世界遺産 / 文化遺産国際協力
【研究成果の概要】
宇宙線から生じて地表に降り注ぐ素粒子(ミューオン)探査技術を用いて、歴史的組積造建造物の内部構造を探査し、その結果を用いて耐震解析を行うことにより、組積造建造物の耐震評価が可能であることを示した。本研究では、2006年ジャワ島中部地震で被災したインドネシア世界遺産プランバナン寺院シヴァ祠堂を対象として実施し、不明確であった内部空洞の寸法を明らかにするとともに、有限要素法を用いた地震応答解析を実施した。解析の結果、内部構造は損傷していないと判断した。このように、素粒子探査と構造解析を組み合わせた本手法の有効性を確認した。
【研究代表者】