サイバープラットフォーム上の人流データ解析によるエリア熱環境の客観的・複合的評価
【研究キーワード】
3D都市モデル / 歩行空間ネットワーク / 横浜みなとみらい21地区 / レーザーセンシング / 携帯電話位置情報 / 歩行空間断面通行量 / WBGT / SET* / 歩行空間の断面通行量 / 回帰分析 / 3D-LiDAR / 実証実験 / 人流計測 / 歩行者軌跡データ / 公共空間の利用状態 / クラスタリング / 熱環境 / 緑視率 / 歩行速度 / 歩行者軌跡数 / 人の滞留 / 知の統合 / 大都市都心エリアの外部空間 / 人流 / 緑化・熱環境デザイン / 客観的・複合的評価
【研究成果の概要】
「横浜みなとみらい21地区」を対象に研究を行い、人流の体系的な把握・分析、人流と温熱環境の相互関係解析に関する成果をまとめた。
エリアの人流を3スケールで把握・分析した。大スケールでは、携帯電話位置情報からエリアの各歩行空間の断面通行量を推定する手法を提案、中スケールでは一定空間においてレーザーセンシングからの歩行軌跡データで公共空間の利用状態を分類する手法を提案、小スケールでは局所的な人の「移動」「滞留」の把握・分析手法の検討を行った。
人流と温熱環境の関係については、温熱環境の違いが滞留や移動などの来訪者の空間利用に影響を与えていること、および熱環境改善の必要性が高い場所を明らかにした。
【研究の社会的意義】
学術的には、今後導入・活用が進む先駆的な3D都市モデルを活用して、歩行空間ネットワークを組込んでGIS解析を行い、携帯電話位置情報からエリアの各歩行空間の断面通行量を推定する手法に目処をつけたこと、最新のセンシング技術による人流計測データを解析して、空間利用状態のタイプ分類を示すことができたこと、温熱環境の違いが人の空間利用にどの程度影響を与えているかを定量的に示したことに意義がある。
また社会的には、サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合して新たな価値を創出する超スマート社会の実現に向けた研究の一例が具体化でき、専門分化してきた「知の統合」への第一歩の研究を実践したことに意義がある。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
村上 暁信 | 筑波大学 | システム情報系 | 教授 | (Kakenデータベース) |
野原 卓 | 横浜国立大学 | 大学院都市イノベーション研究院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
淺輪 貴史 | 東京工業大学 | 環境・社会理工学院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2019-06-28 - 2022-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)