ビジュアルフィードバックによる平面駆動力触覚伝送システムの開発
【研究キーワード】
平面アクチュエータ / 多自由度制御 / ビジュアルサーボ / 画像処理 / 力触覚伝送 / ビジュアルフィードバック / モーションコントロール / パワーエレクトロニクス
【研究成果の概要】
本研究では新たに開発する平面3自由度アクチュエータ、提案するビジュアルフィードバックによる力触覚伝送制御手法を統合することで、低コスト・堅牢かつ操作者の負担軽減が可能な力触覚伝送システムを実現する。本研究目的を確実に達成するため、本研究では五年間の研究期間を三つの小期間に分割。各期間に小目的を設定し研究を推進する。
本年度は研究計画第一期(2021年4月~2023年3月)に該当し、「A.平面3自由度アクチュエータの開発」に取り組んだ。従来のマスタ・スレーブ構造を有する力触覚伝送システムは、自由度の増加に伴い機構的な制約が増え、人の動作の妨げとなっていた。本研究計画第一期では、2次元平面上でX、Yおよびロール(姿勢)の動作、力検出が可能なアクチュエータを開発し、上記課題の解決を図る。具体的な構造としては、永久磁石と非磁性体のボールスライダ機構を有する可動子と、平面状にコイルを配置した固定子を組み、各コイルに流す電流を制御することで磁場を発生させ、可動子の3自由度動作実現を図る。本年度の研究の結果、平面3自由度アクチュエータの原理検証試作一号機機の構築が完了し、フィードフォワード方式で電流を与えることで、当初の予定通り、2次元平面上でX、Yおよびロール(姿勢)動作の実現に成功した。また、本年度は研究計画第二期(2023年4月~2025年3月)に予定している「B.ビジュアルフィードバックによる力触覚伝送制御の確立」にも着手を開始し、カメラの視覚情報から検出対象の座標および距離を検出するシステムの構築および、アクチュエータ制御用のリアルタイム演算との統合を実現した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2021-04-01 - 2026-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)