強レーザー場中の多電子ダイナミクス:時間依存・多配置波動関数理論の開発
【研究分野】光工学・光量子科学
【研究キーワード】
高強度レーザー / 超高速科学 / 第一原理計算 / 多配置波動関数理論 / 時間依存波動関数理論 / アト秒科学 / 高強度場現象 / 時間依存波動函数理論 / TD-ORMAS / TD-CASSCF / MCTDHF
【研究成果の概要】
多電子ダイナミクスを記述する厳密理論であるMCTDHF法の問題点は電子数Nに対して計算コストが指数関数的に増大する点である.先行研究ではこの問題を克服するためにTD-CASSCF法と呼ぶ新しい方法を開発した. 本研究ではより柔軟に計算コストと計算精度を調整することが可能なTD-ORMAS法と呼ぶ手法を開発し, 従来不可能だった多電子系の精確なシミュレーションを可能にした. 3次元ハミルトニアンに対するプログラム実装でも世界を先導し, 近赤外高強度パルス照射下の He, Be, Ne 原子, および水分子の高次高調波発生の精密計算に初めて成功した.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)