ナノ欠陥構造による生体活性の発現とその制御
【研究分野】医用生体工学・生体材料学
【研究キーワード】
水酸アパタイト / 欠陥構造 / 透過型電子顕微鏡 / 骨芽細胞 / 生体活性 / 多孔質セラミックス / 骨伝導(生体活性) / 骨誘導 / 電子顕微鏡 / バイオセラミックス / アパタイト / 生体材料 / セラミックス / 細胞・組織 / ナノ構造
【研究成果の概要】
骨や歯に存在する生物学的アパタイトは、Caの他にMgやNa,Kなどの種々のミネラルを含んでおり、その結晶構造中に多くのナノレベルの欠陥を持っている。本研究では、ナノ欠陥構造と生物学的アパタイトの生体活性との関連性を明らかにするため、モデル材料として骨ミネラルを含んだ水酸アパタイトセラミックス(bone HApセラミックス)を作製した。そのナノ構造を高分解能透過型電子顕微鏡により観察したところ、骨ミネラルを含まない純粋なHApセラミックスよりも欠陥や歪みをより多く含んでいることを明らかにした。さらに、ラット由来の骨芽細胞をbone HApおよび純粋なHApセラミックス上に播種し、骨芽細胞の生体活性(分化レベル)を調べた結果、ナノ欠陥構造をもつbone HApは純粋なHApよりも高い活性を持つことが分かった。このbone HApセラミックスは次世代の人工骨として期待できる。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
松本 守雄 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)