各種オレフィンから選択的プロピレン合成の鍵を握るゼオライト触媒と反応機構
【研究分野】触媒・資源化学プロセス
【研究キーワード】
触媒反応 / 触媒 / プロピレン合成 / ゼオライト / オレフィン / 反応機構 / プロピレン / β切断 / 細孔空洞容積 / 細孔入り口径 / エチレン / ブテン / オクテン
【研究成果の概要】
種々のH^+-交換ゼオライトを用いてエチレン,1-ブテン,ペンテンエ,ヘキセン転化を行い,プロピレン選択率に及ぼすゼオライトの細孔空洞容積の影響を調べた。エチレン,及び1-ブテン転化反応では,反応中に生成するオクチルカチオンの大きさとゼオライトの細孔空洞容積とが一致すると,選択的にプロピレンが生成した。一方,エチレン転化反応で,反応初期におけるプロピレン生成機構を細孔空洞内に生成した炭化水素を基に推定した.両反応において,特定のオクチルカチオンからプロピレンが生成した。更に,ヘキセン転化ではヘキシルカチオンの大きさとゼオライトの細孔空洞容積とが一致すると,選択的にプロピレンが生成した。また,ペンテン転化反応においては,ペンチルカチオンの大きさとゼオライトの細孔空洞容積とが一致すると,選択的にエチレンとプロピレンが生成した。こうした事実は反応の選択性がゼオライトの細孔入り口径ではなく,細孔空洞容積によって決まることを示している。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】47,190千円 (直接経費: 36,300千円、間接経費: 10,890千円)