ルチル型酸化チタンを還元反応部位として組み込んだ新規可視光水分解光触媒系の構築
【研究分野】触媒・資源化学プロセス
【研究キーワード】
人工光合成 / コバルト / 光化学 / 水の酸化 / 光触媒 / 酸化チタン / 元素戦略
【研究成果の概要】
太陽光エネルギー有効利用の観点から、可視光で駆動する半導体光触媒が求められる。酸化チタンはそのバンドギャップが大きく、可視光照射下ではほとんど光触媒活性を示さない。一方、半導体光触媒上に担持されたコバルト化合物は、酸素生成助触媒として機能することが知られている。本研究では、可視光照射下ではほとんど光触媒活性を示さない両者を組み合わせることで、850 nmまでの可視光に応答して水を触媒的に酸化できる光触媒の開発に成功した。このコバルト化合物は酸素生成活性点だけでなく、光吸収部位として機能することを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)