抗がん治療のための受容体取り込み作用薬の探索
【研究分野】ケミカルバイオロジー
【研究キーワード】
ハイスループットスクリーニングシステム / 受容体 / ダウンレギュレーション / 創薬科学 / がん / ハイスループットスクリーニング / HER2 / ヒト上皮成長因子受容体2
【研究成果の概要】
ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)は卵巣がんや乳がんなどの患者で過剰発現が認められ、病態の予後不良と強い相関がある。HER2の細胞内取り込みによる受容体シグナルの遮断は病態治療に有望であるが、所望の作用を有する化合物のハイスループット探索は従来技術的に困難であった。本研究では、研究代表者が近年開発した酸性環境検出蛍光プローブの応用を基に、HER2の細胞内取り込み作用を高効率に評価可能なスクリーニング手法を構築した。約155,000化合物のライブラリーから3種類のヒット化合物の取得に成功し、いずれの化合物もHER2の細胞内取り込みおよび分解作用を顕著に示すことを明らかとした。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)