Cr含有スラグの構成相におけるCr(VI)イオン固溶状態の解析
【研究分野】金属・資源生産工学
【研究キーワード】
六価クロム / X線吸収微細構造 / 第一原理計算 / スラグ / リサイクル・循環・再利用・変換 / X線吸収端微細構造
【研究成果の概要】
Cr含有鋼の製造工程等から発生するCr含有スラグについて、生態系に悪影響を及ぼす六価クロム(Cr(VI))の溶出が懸念されており、スラグの再資源化に対する環境保全のためにCr含有スラグにおけるCr(VI)生成機構を明らかにする必要がある。本研究では、スラグを構成する主な化合物相としてダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)及びMerwinite(3CaO・MgO・2SiO2)に着目し、Crイオン固溶状態をX線吸収スペクトル及び第一原理計算によって詳細に解析した。その結果、上記2種の化合物へは空気雰囲気でCrイオンが6価の状態で固溶することを見出し、Cr(VI)固溶構造モデルを提案した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 敏宏 | 大阪大学 | 工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
岡島 敏浩 | 公益財団法人佐賀県地域産業支援センター九州シンクロトロン光研究センター | ビームライングループ | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
梅咲 則正 | 大阪大学 | 工学研究科 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
溝口 照康 | 東京大学 | 生産技術研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)