昆虫の状況依存的行動応答変化を規範とする探索アルゴリズムの構築
【研究分野】知能機械学・機械システム
【研究キーワード】
匂い源探索 / 状況依存性 / 情報エントロピー / 飛翔筋位相差 / サーボスフィア / ベイズ推定 / カイコガ / 光遺伝的手法
【研究成果の概要】
本研究では,生物(昆虫)の適応的行動選択という「賢さ」の工学的再現を目指し,雄カイコガ成虫の性フェロモン源探索行動を題材として,感覚種別の多様性ではなく,状況依存的な行動選択過程の解明と,その目的行動に対する機能性の検証を行った.3自由度サーボスフィアという新しい実験装置を構築し,行動と神経応答の同時計測を可能とした上での実験で,(1)視覚を主とするフィードバックの状況依存的利用,(2)目標に関する情報エントロピーに応じた行動ポリシー切替,という結果を得た.シミュレーション検証において,これらを取り入れることで環境条件の変化に強い行動アルゴリズムが構築された.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)