合成単分子シャペロンの開発
【研究キーワード】
イオン輸送 / 構造化PEG / 大環状化合物 / 有機金属触媒 / 分子シャペロン / タンパク質凝集抑制 / オリゴエチレングリコール / リフォールディング / 凝集抑制 / タンパク質 / 両親媒性分子 / ポリエチレングリコール / タンパク質凝集 / フォールディング / 変性 / 熱応答性 / AFM
【研究成果の概要】
申請者らがこれまで開発してきた短鎖単分散オリゴエチレングリコールと多価アルコールからなるタンパク質凝集抑制分子をベースに,その分子骨格中に有機金属触媒を埋め込むために適切なリガンド部位を導入することを計画した。その結果,構造化PEG分子の系統的な構築法を開発するとともに,イミダゾリニウム部位を導入したリガンド分子の合成に成功した。また,リガンド分子が,イミダゾリニウム部位とアニオンとの相互作用により,二分子膜を介したアニオン輸送体としてはらたくという,予想外の成果を得ることができた。リガンド分子については,目的とする有機金属触媒の合成に利用できることを確認した。
【研究の社会的意義】
本研究の成果は,触媒開発の意味ついて,物質合成ではない新たな機能に着目するという観点から,学術的,社会的に貢献できるものと期待される。また,偶然発見されたアニオン輸送体としてのはたらきについては,医学的観点からも意義のある結果である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 良和 | 東北大学 | 生命科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)