動物のGPSを支える光駆動型地磁気受容体分子の構造と機能
【研究分野】動物生理・行動
【研究キーワード】
クリプトクロム / 磁気受容 / 光受容 / ラジカル反応 / 磁気生物学 / 量子生物学 / 光生物 / モノクローナル抗体 / 光受容体 / 渡り / 生体分子 / 光スイッチ / 磁性
【研究成果の概要】
多くの動物が方位を知る能力を持っているが、その仕組みは未だ解明されていない。本研究では、脊椎動物における磁気受容体分子の最有力候補であるクリプトクロム(CRY)の解析を通して、方位感知の仕組みに迫ることを目的とした。そのためにまず、鳥類の磁気受容分子候補である青色光感受性のCRY4の解析を進めるため、組換えタンパク質の高効率発現・精製系を完成した。次に、ニワトリCRY4のミリ秒分光解析を行い、磁気受容に関わると推定されるラジカル分子種が、青色光受容に伴ってどのように生成・崩壊するのかを調べた。また、魚類のCRY発現解析から、CRYが魚類の眼球における太陽コンパス機能に関与する可能性を見出した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)