マウスにおける性特異的ペプチド性フェロモンの鋤鼻神経系での受容メカニズムの解明
【研究分野】機能生物化学
【研究キーワード】
マウス / フェロモン / 鋤鼻器官 / 受容体 / ペプチド / フェロモン受容体 / ESP1 / 性行動 / c-Fos
【研究成果の概要】
マウスのオスの涙に分泌されるペプチドESP1が、メスの性行動を誘導するフェロモンであることを明らかにした。哺乳類における初めてのペプチド性の性フェロモンであり、直接接触による個体間コミュケーションが存在することが明らかになった。また、ESP1を認識する鋤鼻受容体を同定し、その神経の投射先と神経回路の可視化に成功した。ESP1はマウスの繁殖行動の制御に使える可能性があるので特許出願をおこなった。哺乳類で「フェロモン分子」から「行動」までの経路を明らかにした初めての研究であり、行動を司る脳神経関連研究領域に大きな学術的波及効果がある。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(S)
【研究期間】2007 - 2011
【配分額】115,310千円 (直接経費: 88,700千円、間接経費: 26,610千円)