東洋区・インドシナ―スンダ亜区間における無脊椎動物相の形成過程の解明
【研究分野】生物多様性・分類
【研究キーワード】
国際情報交換 / 生物地理 / 自然史 / 区系分布 / 分子系統 / 形態 / 種分化 / マレー半島 / 国際情報交流
【研究成果の概要】
マレー半島上に位置するクラ地峡とKangar-Pattani線は、動物地理区でのインドシナ亜区―スンダ亜区間の境界線として知られる。そこで形態や生態、分子データに基づいて、この両亜区間の境界線で種や亜種に分化したと考えられる陸上無脊椎動物(昆虫類と陸産貝類)の形成過程を調査した。今回調査した陸上無脊椎動物の範囲では、インドシナ亜区―スンダ亜区間での共通祖先からの分化は、5.0-6.0百万年前と9.5-10.5百万年前の大きく2回の分岐年代が推定された。これらの年代は海水面が大きく上昇して両亜区間が隔てられた時期とほぼ完全に一致していた。また、いくつかのグループでは分類学的再検討も行った。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
上島 励 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)