ヒト-熱帯熱マラリア原虫共進化
【研究分野】進化生物学
【研究キーワード】
熱帯熱マラリア / 共進化 / 自然選択 / 多型間相互作用 / 感染抵抗性 / リガンド / レセプター / 多型 / 分子進化
【研究成果の概要】
タイ人熱帯熱マラリア患者において、rs87186-Gアリルが重症マラリア抵抗性と関連していた。Gアリルは分泌型EPCR量を増加させるため、分泌型EPCRが赤血球表面上のPfEMP1に優先的に結合することで、膜結合型EPCRと感染赤血球との結合を阻害している可能性がある。
熱帯熱マラリア原虫のTRAP分子はスポロゾイト上に発現しており、ヒトの肝細胞に感染する際に重要な役割を果たす。タイの32個体の熱帯熱マラリア原虫のTRAP遺伝子を解析し、39個の非同義SNPと2個の同義SNPとを検出した。分子進化学的解析により、TRAP遺伝子には強い多様化選択が作用してきたことが確認された。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)