植物細胞増殖を制御する転写―RNA代謝カップリング機構の解明
【研究分野】植物分子・生理科学
【研究キーワード】
RNA代謝 / 転写制御 / 植物 / 細胞増殖 / 器官再生 / 細胞分化能 / シロイヌナズナ / pre-mRNAスプライシング / RNA代謝 / 転写 / カップリング制御
【研究成果の概要】
本研究では、植物の器官再生を制御する新たな分子機構の解明を目指し、遺伝子発現制御の要であるRNA(リボ核酸)の生合成と代謝に着目した研究を行った。その結果、植物の器官再生に関わる新たな転写因子(RNAの生合成を担うタンパク質)としてCPNDを見出すことに成功し、これまで報告されてきたRNA代謝異常による器官再生阻害が、このCPNDを介して起こっていることを明らかにした。これは、特定の転写因子を介した転写-RNA代謝のカップリング制御が植物の器官再生に重要であることを初めて示す重要な成果であった。
【研究の社会的意義】
本研究成果は、植物の器官再生の分子機構において、これまで想定されてこなかった転写―RNA代謝のカップリング制御という全く新しい視座をもたらすという点で、学術的に非常に意義高いものとなった。さらに、クローン増殖技術向上につながる分子育種ターゲットを多く見出すことに成功しており、産業技術開発への高い貢献が見込まれることから、社会的にも一定以上の意義をもつ研究成果となったと考えている。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
出村 拓 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)