高等植物の根の形態形成を制御する新規転写制御機構の構造的研究
【研究分野】構造生物化学
【研究キーワード】
X線結晶構造解析 / 分子認識 / 転写因子 / GRASファミリー / IDDファミリー / 転写制御 / 根のパターン形成 / タンパク質複合体 / タンパク質相互作用 / パターン形成 / BIRD/IDDファミリー / 植物形態形成 / 分子複合体 / 結晶構造解析
【研究成果の概要】
植物の根の内部構造を決める2つのタンパク質SHRとSCRが、転写因子JKDと形成する三者複合体構造を決定した。SHRとSCRはヘテロ二量体を形成し、SHRの凹んだ溝にJKDがはまり込んでいた。このSHRに識別されるJKDの配列をSHR結合モチーフと命名した。JKDとよく似た転写因子は16種類あり、BIRDファミリーと呼ばれる。この中の13種がSHR結合モチーフをもち、SHR-SCR複合体と結合することがわかった。このことから、これらの相互作用を通してSHR-SCR複合体が複数の転写因子からなるネットワークを活性化することで、根の内部構造形成に必要な遺伝子を活性化する分子メカニズムが解明された。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)