がんを制御する細胞機能ネットワークの中心的分子Rad54Bを調節する機構の解明
【研究分野】腫瘍生物学
【研究キーワード】
がん / 細胞機能ネットワーク / Rad54B / 細胞周期 / E2Fファミリー
【研究成果の概要】
これまでの研究でRad54Bは様々なタンパク質と相互作用することで、細胞内の種々の機能を発揮する分子機構の間の相互調整を行うネットワークを形成し、がんの制御を行っていることが明らかとなっている。多くのがん組織においてRad54Bの量が増加しており、がんの悪化と関係していた。当研究では、Rad54Bの量がどのように制御されているかを明らかにするために実験を行った。
その結果、Rad54Bの量は、細胞が分裂中において高くなり、分裂停止期において低くなることが判明した。従って、Rad54Bを中心とした相互調整ネットワークは、細胞の分裂と同期しながらその機能が制御されていることが明らかとなった。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【配分額】2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)