細胞分裂構造の形成とダイナミックスの分子制御
【研究分野】細胞生物学
【研究キーワード】
細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / 分裂シグナル / リン酸化
【研究成果の概要】
細胞質分裂の研究の現状と将来の展望を把握するために、国際シンポジウム『細胞質分裂の分子メカニズム』を平成10年1月28日、29日に東京の駒場エミナースで開催した。海外からは細胞質分裂の研究をリードする8名の研究者を招待し、国内からは将来性のある若手を中心に13名の研究者を招いた。海外から招待した研究者は以下のとおりである。
Kathryn G.Miller (ワシントン大学)
John R.Pringle (ノースカロライナ大学)
Viesturs Simanis (スイスがん研究所)
Fred Chang (コロンビア大学)
Raymond Rappaport (マウントデザートアイランド生物学研究所)
Douglas J.Fishkind (ノートルダム大学)
Arturo DeLozanne (デューク大学)
Yu-li Wang (ウースター生物学医学研究所)
本シンポジウムは国内外の研究者の情報交換や協同研究の打ち合わせの場として有効に機能した。また本シンポジウムの発表から馬渕一誠が代表者として企画された重点領域研究『細胞質分裂の分子機構』に参加した若手研究者が優れた研究成果を上げていること、我が国の細胞質分裂に関する研究が国際的なレベルに達していることなどが確認された。シンポジウム後の研究班会議で、これらの成果を土台として、細胞質分裂の研究の新しい研究組織を企画し、この分野のさらなる発展をめざすことが決定された。
【研究代表者】