細胞世代時間の平均-分散関係と環境に依存しない固有成長性質の抽出
【研究分野】生物物理学
【研究キーワード】
1細胞計測 / 細胞情報・動態 / 成長・分裂
【研究成果の概要】
本研究課題では、大腸菌、分裂酵母、白血球系がん細胞を対象に、定常環境下における分裂や死の定量計測を行い、細胞生理の現象論的法則を明らかにすることを目指した。研究の結果、大腸菌では世代時間の平均と分散が線型に関係することを見出し、この関係があらゆる定常環境下での成長率の原理的上限を与える可能性を示唆した。さらに、分裂酵母の長期1細胞計測により、定常環境下での分裂率と突然死の発生率が線型に関係することを見出した。この関係から、分裂率を上げるとそれ以上に死亡率が大きくなるというトレードオフを明らかにした。また白血球系がん細胞の1細胞計測を実現するマイクロ流体デバイスを開発した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2018-03-31
【配分額】26,650千円 (直接経費: 20,500千円、間接経費: 6,150千円)