病原菌の新規「タイプ6分泌装置」蛋白質群にみられる収縮性ファージと共通の立体構造
【研究分野】生物物理学
【研究キーワード】
グラム陰性菌 / 分泌装置 / バクテリオファージ / 構造解析 / T6SS / βヘリックス / VgrG
【研究成果の概要】
結晶構造解析をめざし、大腸菌O157ならびに大腸菌CFT073のタイプ6分泌装置構成蛋白質VgrG蛋白質6種の全長蛋白質ならびにC末端ドメインに関して、蛋白質の大量発現系を構築した。そのうち、大腸菌O157のVgrG1において、精製法を確立し、安定なドメインを得るため種々のプロテアーゼ消化を行い、トリプシンによりVgrG1^M467-hisを得た。さらに、このVgrG1^M467-hisにおいて結晶化に成功し良好な回折データを得ることができた。現在、同系置換体を作成し位相決定をめざしている。また、それ以外のVgrG発現系においても発現条件、精製法を確立しつつある。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)