X線及び中性子溶液散乱法による高次ヌクレオソーム複合体の動態構造解析
【研究分野】生物物理学
【研究キーワード】
溶液散乱 / 小角散乱 / クロマチン / ヌクレオソーム / セントロメア / 分子動力学計算 / 粗視化モデル
【研究成果の概要】
X線・中性子溶液散乱解析から、H2A.Bモノ・ヌクレオソームのDNAは両端がヒストン8量体からはがれていることを実証し、この性質によりH2A.Bは緩んだ状態のクロマチンが形成できることを示した。また、H3およびH3のバリアント(CENP-A)を含むヌクレオソームが3つ連結した高次ヌクレオソーム複合体(H3-CA-H3トリ・ヌクレオソーム)のX線溶液散乱解析からH3-CA-H3トリ・ヌクレオソームが通常のものに比べて開いた構造をしていることを示した。さらに、粗視化モデルを構築してMD-SAXS法による動的解析を行い、H3-CA-H3トリ・ヌクレオソームのセントロメア領域おける機能を明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
小田 隆 | 横浜市立大学 | 大学院生命医科学研究科 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究連携者】 |
胡桃坂 仁志 | 早稲田大学 | 大学院先進理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)