RNA合成酵素複合体の分子構造進化基盤
【研究分野】構造生物化学
【研究キーワード】
RNA / 構造 / 反応機構 / 反応分子機構 / ヌクレオチド転移酵素 / X線結晶構造 / 酵素反応 / 構造解析 / 機能解析 / RNA合成 / X線結晶 / tRNA / 蛋白質
【研究成果の概要】
本研究ではtRNA末端を合成するCC-、A-、CCA-付加酵素、翻訳因子と複合体を形成するRNA合成酵素の反応分子機構を明らかにした。CC付加酵素では、tRNAがCC合成過程で酵素上を回転し、転移することによって1つの活性部位で2つのCが付加される機構を明らかにした。また、A付加酵素はtRNA上腕部の長さを測ることによって、末端のAが欠けたtRNAのみにAを付加する機構を明らかにした。また、CCA付加酵素には成熟tRNAと未成熟tRNAを識別する機構があることを明らかにした。さらに、S1蛋白質と複合体を形成するRNA合成酵素では、S1がRNA合成開始に必要である分子基盤を明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2014-06-27 - 2017-03-31
【配分額】40,560千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 9,360千円)