リボソームRNA遺伝子のゲノムの安定性維持における役割
【研究分野】遺伝・ゲノム動態
【研究キーワード】
リボソームRNA遺伝子 / ゲノムの安定性 / 細胞老化 / 染色体分配 / 出芽酵母 / DNA損傷 / ゲノムの不安定性 / 組換え / 老化シグナル / 複製フォーク / 若返り / 遺伝子増幅 / 修復酵素 / コンデンシン
【研究成果の概要】
リボソームRNA遺伝子(rDNA)は最も多く存在する遺伝子で、染色体上に100コピー以上からなる巨大反復遺伝子群を形成している。rDNAは反復構造故に恒常的に組換え(コピー数変動)を起こす染色体中で最も不安定性な領域であり、その動態は少なからず細胞の機能に影響を与えていると考えられてきた。本研究では人為的にrDNAを不安定化させる系を確立し、rDNAの安定性が寿命の長さを左右することを発見した。さらにrDNAは発ガン物質などによるDNAダメージに対する感受性を決めており、特に転写されない余分なコピーはrDNA上にできた傷を直す重要な「足場」として働いていることを発見した。また、rDNAのコピー数が染色体の分配速度にも影響を与えていることを解明した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
飯田 哲史 | 国立遺伝学研究所 | 細胞遺伝研究系 | 助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2009 - 2012
【配分額】44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)