RNA修飾が関与する遺伝子発現調節機構と高次生命現象
【研究分野】分子生物学
【研究キーワード】
RNA修飾 / RNAエディティング / イノシン / メチル化 / piRNA / RNAマススペクトロメトリー / tRNA / mRNA / リボヌクレオーム解析 / RNA修飾酵素 / 機能性RNA / Alu配列 / 精子形成
【研究成果の概要】
本研究課題ではRNAの転写後修飾に着目し、RNAが関与する遺伝子発現調節機構と高次生命現象の探索と解明を目標とした。特に、マウス精巣に発現するpiRNAの末端が2'Oメチル化修飾されていることを見出し、そのメチル化酵素の機能解析を行った。mRNAの修飾に関しては、ヒトの脳において大量に存在することが知られているイノシン化修飾に着目した。イノシン特異的な化学修飾と逆転写PCRを組み合わせた手法(Inosine Chemical Erasing法)を開発し、成人ヒト脳由来RNAに含まれる新規イノシン化部位を16,000箇所以上同定した。さらにICE法とdeep sequencingを組み合わせた新規手法ICE-Seqを考案し、ゲノムワイドにイノシン化部位の探索を開始した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】51,220千円 (直接経費: 39,400千円、間接経費: 11,820千円)