熱刺激赤外分光法の開発と有機半導体薄膜におけるキャリアトラップの分子構造解析
【研究分野】機能材料・デバイス
【研究キーワード】
赤外分光 / 有機半導体 / トラップ / P3HT / PCBM / 有機薄膜太陽電池 / 光化学 / キャリアトラップ
【研究成果の概要】
有機薄膜太陽電池材料であるPEDOT:PSS/P3HT:PCBMの2層薄膜に関して,532 nm光を60分間照射することにより,赤外スペクトルの変化が観測された.観測されたスペクトルは,トラップされた正ポーラロンと光化学反応種に由来する可能性が考えられる.これらの化学種は室温において安定に存在した.昇温により大きな赤外スペクトル変化が観測されたが,PEDOT:PSSの赤外スペクトルの温度効果であることが分かった.活性化エネルギーを昇温により求めることは困難であり,幾つかの温度において,定温でスペクトル変化の速度を測定して,その温度変化から活性化エネルギーを求める方法が適当と考えられる.
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)