アルコールとの「微弱な相互作用」を利用したポリヒドリドクラスターの反応性の制御
【研究分野】無機化学
【研究キーワード】
金属錯体化学 / ポリヒドリドクラスター / 水素錯体 / 異種金属クラスター / ルテニウム錯体 / ヒドリドクラスター / 水素結合 / 垂直配位型アルキン錯体 / ヒドリド錯体 / 異種金属ヒドリドクラスター / オキソ錯体 / ベンゾキノン錯体 / レドックス活性
【研究成果の概要】
三核ポリヒドリド錯体とフルオロアルコールとの相互作用について定量的に評価した。三核錯体の場合には溶液中では5分子のアルコールとのアダクトが形成され、金属の種類によって平衡定数には大きな差が表れることを明らかにした。アダクトの形成によってクラスター上からの脱水素反応が促進されるなどアルコールアダクトはプロトン化によって生じるカチオン性錯体と類似の性質を示すが、その他にもアルコールの配位によって不安定な中間体が安定化されうることも明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2010
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)