磁場印可によるX線CCD検出器の性能向上
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
X線 / CCD / 放射線検出器 / X線望遠鏡 / X線望遠鏡 / X線
【研究成果の概要】
X線CCDは、X線望遠鏡の標準的な焦点面検出器となっており、中でも空乏層の厚い背面照射型CCDが主流になりつつある。ただし、背面付近は電場が弱く電荷雲が大きく広がるため、エネルギー分解能が悪く荷電粒子バックグラウンドが高い傾向がある。そこで本研究では外部から磁場を印加する事で電荷の広がりを抑え、性能を改善する事を試みた。その結果、0.3テスラの磁場印可で、電荷の水平転送方向への分割のされ方に明確な変化が認められた。また、エネルギー分解能に有意性は低いものの改善の傾向が見られた。本研究により、磁場でCCD内の電荷の動きを制御するという画期的な手法への道が開かれたと言える。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
尾崎 正伸 | 宇宙航空研究開発機構 | 宇宙科学研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
馬場 彩 | 青山学院大学 | 理工学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2013-03-31
【配分額】10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)