【研究分野】自然災害科学

【研究領域課題番号】24241060 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

巨大地震 / 津波 / 沈み込み帯 / 地震 / 津波堆積物

【研究成果の概要】

2011年東北地方太平沖地震は，プレート境界深部と海溝軸付近の両方がほぼ同時に破壊した．この新知見に基づいて，日本海溝で発生した869年貞観地震と千島海溝で17世紀に発生し北海道東部に津波堆積物をもたらした巨大地震の規模を再検討すると，ともにＭ8.8以上となった．北海道・岩手県・福島県では，さらに古い巨大地震による津波堆積物を発見した．日本海溝・千島海溝において，数十年間隔で繰り返し発生するM8クラスの地震の他に，約400～600年間隔でM9クラスの巨大地震が発生したこと，すなわち，スーパーサイクルモデルが成り立つことが分かった． M9クラスの地震についての即時的な津波浸水予測方法も考案した．

【研究種目】基盤研究(A)

【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31

【配分額】44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)

【研究分野】固体地球惑星物理学

【研究領域課題番号】18540418 (KAKENデータベースで見る）

【研究キーワード】

沈み込み帯 / 地震 / 津波 / 地球・惑星内部構造 / 震源過程 / 地震波理論 / 固体地球物理学 / ジャワ海溝 / スマトラ海溝 / 差分法 / 津波地震

【研究成果の概要】

沈み込み帯の地震からの遠地実体波波形には震源付近の不均質構造に起因する強い後続波が現れるため、地震の詳細な解析が困難になる場合がある。本研究では不均質構造のもとでの波動計算を非常に効率良く実行できる独自の手法によって理論波形を計算し、小規模地震の地震発生場所・発震機構解を推定する手法と、大規模地震の断層すべり分布を決定する手法とを開発した。これらの手法を2006年ジャワ津波地震と2007年南スマトラ地震とに適用して、震源域の不均質構造と地震発生場所や断層すべり分布との関係を詳しく考察した

【研究種目】基盤研究(C)

【研究期間】2006 - 2008

【配分額】3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)