T/J境界絶滅からK/Pg境界絶滅までアンモナイト類の生活史の個体発生変化と進化
【研究キーワード】
アンモナイト / 白亜紀/古第三紀境界 / 絶滅 / 生活史
【研究成果の概要】
2021年度は,本研究計画の日本側研究者のうち,研究代表者および分担者に加え,数名の研究協力者がポーランドに渡航し,ファウスティアンカ地域を対象とした地質調査を予定していた.ファウスティアンカ地域およびチェンストホバ地域には,ジュラ系の泥岩を掘削する採泥場が多く存在し,これらの採泥場において層序柱状図を作成するとともに,泥岩試料と化石試料の採取を計画していた.採取した泥岩試料は,ポーランド科学アカデミーにおいて洗浄作業を行い,微化石等を抽出することを予定していた.また,帰国後には,これらの調査によって得られた化石試料の研磨片や破断片を作成し,走査型電子顕微鏡やカソードルミネッセンス装置,エネルギー分散型X線分光装置にて,化石殻の構造や化学組成の解析を行うことを予定していた.しかし,新型コロナウィルス感染症の蔓延により,研究代表者および分担者の一部が所属する機関においては,海外への渡航が原則禁止され,また,調査地であるポーランドにおいても,2021年前半には,1日の新規感染者数が3万人に迫る状況となり,ポーランドでの調査を実施することができなかった.そこで,2016年に実施した予察調査の際に採取し,日本に持ち帰っていた試料の洗浄作業を行い,そこから,軟体動物化石の抽出を行った.2020年度に抽出済みの試料を含め,化石軟体動物殻体の酸素同位体組成の予察的分析を行った.分析には早稲田大学現有の安定同位体比質量分析計を用い,分析の精度や確度の検討を行った.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
西田 梢 | 筑波大学 | 生命環境系 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
佐藤 圭 | 金沢大学 | GS教育系 | 講師 | (Kakenデータベース) |
石村 豊穂 | 京都大学 | 人間・環境学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2019-10-07 - 2023-03-31
【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)