氷衛星内部を想定した低温超高圧環境における有機物の化学進化
【研究分野】地球宇宙化学
【研究キーワード】
氷衛星 / 低温超高圧 / 有機物 / 生命の起源 / ベンゼン / アラニン / ナフタレン / 加圧濃縮 / 圧力誘起反応 / 超高圧 / 化学進化
【研究成果の概要】
氷衛星内部における有機物の振る舞いを検討するため,有機物の低温における圧縮実験を試みた.ベンゼン,ナフタレン,アラニンを出発物質とした実験では,室温にもかかわらず重合反応が確認された.アラニン水溶液を出発物質とした実験では,ペプチド生成機構が脱水反応であるにもかかわらず,水の共存状態でペプチドが生成することを確認した.これは,アラニン水溶液を圧縮した際に,水が液体から固体へと相変化してアラニンが水から追い出されて分離,濃縮するために起こることが判った.以上の結果は,氷衛星内部が化学進化の場になり得ることを示唆するものである.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鍵 裕之 | 東京大学 | 理学(系)研究科(研究院) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)