海底電磁場データを利用した西之島の火山活動の解明と噴火予測
【研究キーワード】
西之島 / 海底電磁場観測 / 空中磁気測量 / 火山内部構造 / 大陸地殻形成史 / 海底電位磁力計(OBEM) / 空中磁気探査 / ドローン / 磁化構造 / 漂着 / 火山活動による電磁場変動 / 海底電磁気観測 / OBEM / VTM / 海底magnetotelluric法 / 火山活動モニタリング
【研究成果の概要】
西之島は2013年11月に活動を再開した小笠原孤の火山島であり、現在も活動が続いていることから、海域火山を研究する上で貴重なフィールドである。本研究の目的の一つは、西之島の地下の電気伝導度構造を求めることによって、西之島のマグマだまりの位置や大きさを解明することである。そのために必要な観測データを取得するために、これまで、海底電位磁力計(OBEM)を海底に設置してきた。
2020年12月と2021年1月の2回の航海で、海底に設置していたOBEMの自己浮上による回収と、無人ロボットを使用した回収を試みた。その結果、自己浮上によって2台回収することができたが、どちらも海底設置中に海底で数km移動していたことが分かった。無人ロボットで設置した海底付近でOBEMの捜索を行ったが、発見には至らなかった。その後、2021年2月に、西表島に1台のOBEMが漂着したため、現地に赴いてデータと機器を回収することができた。
一方で、2019年に実施したドローンによる空中磁気探査のデータを解析し、西之島の地下約1kmまでの三次元磁化構造を求めた。2019年の時点では、西之島の表層から地下1kmまでに、高磁化の領域が2箇所存在していたことが分かった。この結果を査読付き国際誌に投稿するように準備を進めている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
馬場 聖至 | 東京大学 | 地震研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
市原 寛 | 名古屋大学 | 環境学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)