浮遊性有孔虫1個体の個体発生を通じた安定同位体変動から光共生進化史を読み解く
【研究分野】層位・古生物学
【研究キーワード】
炭素同位体比 / 酸素同位体比 / 浮遊性有孔虫 / 光共生 / 統合国際深海掘削計画 / 進化 / 統合国際深海掘削 / 古生態 / 古環境 / 地球生命史
【研究成果の概要】
本研究では,浮遊性有孔虫殻体の殻室1つずつの安定炭素・酸素同位体比を測定することで,その光共生生態の判別法を確立することを目的とした.藻類を共生させることが既知の種の解析では,成長に伴って炭素同位体比が最大で2.4パーミル増加し,かつ,酸素同位体比は一生を通じて低い値を維持することが示された.一方,藻類を共生させないことが既知の種では,炭素同位体比と酸素同位体比との間に明瞭な正相関が確認された.従って,殻室1つずつの炭素・酸素同位体比記録は,共生あるいは非共生という生態的に異なるグループ間で明瞭に異なることが示され,化石浮遊性有孔虫に生態を議論する上で,極めて有用な手法であることが立証された.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
石村 豊穂 | 茨城工業高等専門学校 | 物質工学科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)