海洋予測データの工学的利用と診断的データ同化手法の開発
【研究分野】船舶海洋工学
【研究キーワード】
海上安全 / 海洋科学 / 海洋利用 / 自然現象観測・予測 / 地理情報システム(GIS) / 分散型データサーバー / 全球海洋予測実験(GODAE) / 海流発電 / データ同化 / アンサンブルカルマンフィルター / ウェーブレット解析 / 黒潮続流
【研究成果の概要】
国際プロジェクトGODAE(Global Ocean Data Assimilation Experiment)に関連した全球海洋予測データを工学的利用という見地から評価を行い、統合データベースを構築した。
おもに、海流、波浪、気象データの収集を行い、地理情報システム(GIS)の一種である、簡便なユーザーインターフェース(Live Access ServerやD-Chart)や、各種データサーバー(OPeNDAP,GrADS-DODSなど)に登録した。データサーバーは、ハワイ大学のYingshuo Shenを招聘し、共同研究としておもに米国で開発されているツールを導入し、それらを統合し構築した。
http://waseda2.t.u-tokyo.ac.jp/
構築したデータサーバーを積極的に活用し、たとえば潮流発電エネルギー賦存率の空間解像度といった、工学的な評価指標を元に相互比較を行った。空間解像度、1/12度と1/36度を比較すると、島や半島など急峻な地形の近傍で、流れが加速することがわかった。今後実測値との比較が望まれる。
簡単な海洋実験モデル(準地衡流モデルを用いた矩形海域Double Gyre)を構築し、粘性や流量、境界条件などのパラメターに対する、感度実験を開始した。計算時間が短いため、アンサンブル計算には適切であることがわかった。
また、共同研究者(Lee Jameson,National Science Foundation)と、ウェーブレッド解析による誤差診断について検討を開始した。
【研究代表者】
【研究種目】萌芽研究
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】2,200千円 (直接経費: 2,200千円)