天然におけるナノ黄鉄鉱の生成過程と生命誕生駆動力の解明
【研究分野】岩石・鉱物・鉱床学
【研究キーワード】
生命の起源 / ナノ黄鉄鉱 / バイオミネラル / 深海艇熱水噴出域 / 深海底熱水噴出域 / 深海底熱水噴出 / 生命誕生 / 巻貝 / 鱗タンパク質 / 表面代謝説 / 共通祖先 / 微生物 / 黄鉄鉱 / 化学進化 / 硫化鉄のうろこ / 鉄結合物質
【研究成果の概要】
有力な生命の起源仮説である表面代謝説の検証及び黄鉄鉱の形成に関わる生命の起源と物質の特定を本研究の目的とした。初めに、深海底熱水噴出域でナノ黄鉄鉱を形成する巻貝の鱗タンパク質中で、ナノ黄鉄鉱形成に関与するタンパク質を特定し、類似の市販のタンパク質からナノ黄鉄鉱の合成することに成功した。さらに、固体硫化物には巻貝の鱗中で見つかったナノ黄鉄鉱は存在しなかったが、陸域の花崗岩中でウランのナノ鉱物を発見した。
熱水噴出域と陸域地下に生息する原核生物のDNA配列解析によって共通祖先に最も近縁な原核生物を陸上の地下水中から検出し、陸上地下の鉱物-水反応により生命が誕生した可能性を示した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鈴木 道生 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
小暮 敏博 | 東京大学 | 大学院理学系研究科(理学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
Banfield JF | University of California | Earth and Planetary Sciences Department | Professor |
幸塚 麻里子 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
伊能 康平 | 東京大学 | 大学院理学系研究科 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【配分額】17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)