双対走化性をもつ流体型移流拡散モデルの構築と走化性ダイナミクスの解明
【研究分野】連携探索型数理科学
【研究キーワード】
走化性 / 拡散性 / 流体型移流拡散方程式 / Langevin方程式 / Keller-Segel系 / Navier-Stokes方程式 / PIV実験 / CFD解析 / Fokker-Planck方程式 / 走化性方程式 / 白血球遊走 / 細胞性粘菌 / 細胞運動
【研究成果の概要】
本研究では,拡散性と走化性の対比を行うため実験実証を試みた.具体的には,白血球走化性研究の医学研究者等との議論に基づき,同現象を解明するための実験を行った.更に,筑波大学の桑山氏と連携し,タマホコリカビが呈する走化性現象を捉え,再現性のあるタイムラプス撮影を行った.両実験検証から,白血球とタマホコリカビの有する走化性の相違点を検証した.
【研究の社会的意義】
走化性と拡散性の相互関係を数理モデルを通じて理解しようとする試みには実験研究者と数学研究者とが連携することが必須である.本研究では,融合研究を推し進め,実験実証へ向けた礎を築くことが出来た.白血球走化性とタマホコリカビの有する走化性を同時に扱い,両者の相違点を確認し,数理モデルで記述しようとする試みは稀少である,.
【研究代表者】