遷移金属化合物表面における特異なスピン・電荷・軌道状態の分光研究
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
遷移金属化合物 / スピン・電荷・軌道 / 光電子分光 / X線吸収分光 / 表面・界面 / 超伝導 / 磁性 / エキシトニック相 / ビスマス化合物 / 軌道秩序 / 電荷秩序 / 原子価転移 / X線吸収分光 / 配位子ホール / 価数揺動 / ヤンテラー効果 / 酸素ホール / 角度分解光電子分光 / スピン軌道相互作用 / 相分離 / リチウムイオン電池
【研究成果の概要】
リチウムイオン電池の正極材料として広く利用されているコバルト酸リチウムとその関連物質において、酸素1sX線吸収分光によって酸素2pホールが重要な役割を果たしていることを見出した。一方、三角格子を持つイリジウムテルライドでは、イリジウム5dホールとテルル5pホールが示すストライプ状の電荷・軌道秩序の性質をX線散乱および角度分解光電子分光によって解明し、さらに電荷・軌道秩序が抑制された超伝導相において、スピン軌道相互作用と多バンドフェルミ面の関係を調べた。正方格子を持つ鉄カルコゲナイドおよびビスマスカルコゲナイド超伝導体においては、軌道縮退と電子状態の不均一性の関係を詳細に調べた。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)