陽電子と光子を用いた量子ビーム協奏利用によるディラック電子系ボロフェンの研究
【研究キーワード】
ボロフェン / 陽電子回折 / 光電子分光 / 構造解析 / TRHEPD / STM
【研究成果の概要】
本研究は,2次元ディラック電子系を示す単元素単原子層ボロフェンについて,全反射高速陽電子回折(TRHEPD)法を用いた構造決定を行った。Ag単結晶上のχ3-ボロフェンの構造解析では、バックリングがない平坦なシート構造かつボロフェン特有の三角格子を持つ構造であると決定し、Ag基板とボロフェンシートの相互作用が弱いということを見出した。また、Al基板上のハニカムボロフェンの構造解析から先行研究で提案されている2種類の構造モデルの妥当性について検討した。基板との相互作用の弱い自立的な構造に近しいと結論した。また、ホウ化物およびその水素化ボロフェンにおけるボロフェン層の電子構造の研究を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松田 巌 | 東京大学 | 物性研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)