鉄系超伝導体の人工超格子薄膜を用いた新しい超伝導物質の創製
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
鉄系超伝導体 / 薄膜 / 人工超格子構造
【研究成果の概要】
鉄カルコゲナイド超伝導体FeSe1-xTex薄膜の基礎物性の評価と,FeSe薄膜をベースにした人工超格子薄膜の作製を行った.FeSeで見られた構造相転移はTe置換とともに抑制され,構造相転移が完全に抑制されたTe量において,最も高い超伝導転移温度が得られることを明らかにした.また,(FeSe)-(FeTe)人工超格子薄膜を作製した結果,周期構造を反映したサテライトピークを観測し,透過電子顕微鏡像でも周期的な組成の変調を確認した.上部臨界磁場の異方性の結果は,本来障壁層であるFeTe層にSeが侵入することによって超伝導化し,この層が人工超格子の超伝導を担っていることを示唆している.
【研究代表者】
【研究協力者】 |
前田 京剛 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
鍋島 冬樹 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)