低温蒸着法による単純分子ガラスの創成とその熱力学・構造学的研究
【研究分野】生物物理・化学物理
【研究キーワード】
熱容量 / エントロピー / X線回折 / 蒸着法 / ガラス転移 / 低エネルギー励起 / 化学物理 / 物性実験 / X線回折 / 構造 / アニール効果 / 残余エントロピー
【研究成果の概要】
低温蒸着実験を可能にするため、研究室既設の断熱型熱量計とX線回折用装置の改造および精密蒸着ラインの製作を行った。過去に熱容量が測られた分子ガラスの中で最も単純な構造をもつ四塩化炭素、プロペン、プロパンの熱容量を測定し、顕著な低温過剰熱容量とガラス転移を観測した。同試料の中性子非弾性散乱から、低温過剰熱容量がアモルファス特有のボゾンピークによることを示した。水、メタノール、1-ペンテンの蒸着ガラスのX線回折実験を行い、ガラス転移温度近傍でのアニール効果と水素結合構造の関係を明らかにした
【研究代表者】