モデル縮減に基づく新世代高速構造保存数値計算法の創出
【研究分野】計算科学
【研究キーワード】
数値解析 / 構造保存解法 / モデル縮減 / 数値計算 / 応用数学 / 数理工学
【研究成果の概要】
本研究課題では,モデル縮減技法を採り入れた新しい構造保存解法の創出を目指した.その結果,シンプレクティックモデル縮減の有効性の検証,それを散逸系に拡張した新しい構造保存モデル縮減法の開発など,目指したとおりの構造保存的モデル縮減手法が得られた.またその過程でポアソン括弧・南部括弧に基づく新しい構造保存解法の開発,動的モード分解など新しいモデル縮減技法に関する理論解析など,いくつかの基礎的知見も得られた.
【研究の社会的意義】
数値解析,とりわけ微分方程式に対する構造保存解法は,現代の科学・工学を支える重要な技術である.本研究は,拡大を続ける現代科学・工学の諸問題に対処するために,この技術をモデル縮減の技法を採り入れて進化させるものである.これにより,従来,既存の構造保存解法では解けなかった大規模問題が解かれることが期待される.また,構造保存解法や動的モード分解などに関する基礎的知見も得られ,数値解析学の前進に寄与した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
相島 健助 | 法政大学 | 情報科学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)