ゲル破壊現象における溶媒効果に関する研究
【研究分野】生物物理・化学物理
【研究キーワード】
ゲル / 破壊 / 溶媒効果 / ソフトマター / mechano-chemical / fracture / gel
【研究成果の概要】
アリルアミドゲルの亀裂先端に注入した種々の液体が,その破壊挙動に与える影響を,注入する溶媒の種類を変えて調べ,次のような結果を得た。1)アクリルアミドの良溶媒である水(ゲル自体の溶媒でもある)注入した場合,小さな破壊測度Vでの引裂力Fの値が,空気中(注入液体無し)の破壊に比べて低下した;2)エチレングリコールなどの良溶媒の注入では,Fの値を増加させた;3)ゲルに強い偏析を引き起こすエタノール等の貧溶媒を注入した場合,亀裂が停止と急激な進展を繰り返すstick-slip的な亀裂進展モードが観測され,振動する引裂力の平均値は空気中の破壊に比べ大きくなった。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
山口 哲生 | 九州大学 | 工学府 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)